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PS2版夜明け前より瑠璃色な 感想

エステルさん等身大タペストリのために、とりあえずブツだけは昨年中に確保済みだったPS2あけるり。
昨年暮れより「2007年の1発目はエステルと結本ミチルさんの声で始めよう」と決めていたので年内にはプレーせず、年明けてから1/7〜1/13間にプレー。

PC版開発元オーガストが直々にブランドを立ち上げて移植を行っただけに丁寧な仕事ぶりが好感触。特に新キャラ2人の配置が絶妙だと感じました。

まずはエステルさん
PC版では決定的に欠けていた「地球人に対して偏見を持ち、交流を避けようとする」典型的な月人の姿が描かれており、この視点が持ち込まれることにより後々の達哉とフィーナの恋の難しさがうまく伝わるようになったように思います。
エステルさん以外の月人は親地球派ばかりなので、PC版の時は「身分違いの恋」については分かるものの「月と地球の関係の難しさ」についてはいまいち伝わってこなかったものですので。
またほとんど存在が語られることが無く謎だらけだった「月の教団」についても月の司祭であるという立場からある程度きちんとした描写が入り、あけるりの世界観をより広げることに成功しています。
全キャラクリア後の最終ルートである「夜明け前より瑠璃色な」にもエステル追加により、クライマックスに向かう部分でシーン追加・加筆が入りましたが、これがまた絶妙。ほんといい仕事してくれています。

というかエステルさんかわいいよエステルさん。
ツンデレという言葉で済ませるのは簡単ですが、ツンとデレの部分よりギャップ萌えかな。きりっとしているときと柴犬にめろめろになっているシーンの落差が(*´Д`) b
無論デレの部分もしっかりとおいしいのですが。

次いで遠山翠について。
こちらは月関係者でもなく、麻衣やさやかさん、菜月のように幼馴染みであったりするわけでもない色んな意味で「一般人」
元はサブキャラだったこともありあけるりの中ではかなり異質の存在ですが、そんな普通な人の「家族」について語られるのが彼女のシナリオ。
あけるりは全体を通して家族についての言及は多いのですが、そうした中での一つの家族のお話について。よくあるタイプのお話ではありますが、その物語の中に月の王女であるフィーナがひとりの女の子として流れに少しだけですけど乗っかってるあたりがあけるりだなぁという。

ただ攻略ヒロイン増やしました、ルート増やしましたというのではなく、元の作品が持っているものを生かしつつ、今までに無かったものを補い完成度を高めることが出来ている好例と言えますね。
PC版プレー済みの方にも是非やってもらいたい良作です。
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